妊娠・出産・育児のしあわせ(ハッピー)指南
赤ちゃんとママ、そして、家族みんなの未来がハッピーでありますように!
そんな妊娠、出産、育児のあり方について、胎内記憶の研究で著名な、横浜の池川クリニック院長 産婦人科医、池川明先生からのメッセージをお届けします!
1次2次反抗期をクリアにするには!?
横浜市の池川クリニック院長、産婦人科医、池川明先生から、今回も引き続き、子どもの反抗期におけるママとパパの役目の違いについてお聞きします。
池川先生「1次2次反抗期をクリアできれば、15歳くらいで立派な一人前になれると思います。早いようでいて、この歳は昔の元服にあたります。場所によっては元服が、かぞえで12〜14歳の場合もあったようです。
子どもは親から学んだことで大人になります。お母さんの妊娠中から十分に愛情を注ぎきれれば、1次反抗期でお母さんの引力圏からスムーズに脱出できますし、さらにご両親の愛情をつかめていれば2次反抗期もスーッといきます。うまくいかなかった場合は、2次の反抗期が強く現れます。そのときは、お母さんに自分の子育てを見直してもらいたいのですが、まさか自分の愛情が子どもに伝わっていないなどと思いませんからお母さんにとっては辛いところです。通常、親は子どもに対して比較的簡単に怒る、叱る、さらには虐待といった行動に出てしまいます。反抗期の程度や現れの遅い早いは個人差だと思います。
ところで、発育の個人差といえば、赤ちゃんのハイハイは、日本では生後8ヶ月とされていますが、ウガンダでは生後2ヶ月でハイハイしているという報告があります。さらに、オムツをしないでスリングにいれて育てているのですが、生後1週間でスリングを汚したら母親失格なのだそうです。学者がウガンダの母親に、どうして赤ちゃんの便意がわかるのかを尋ねると「自分がウンチしたいのわからないの?」と言われたそうです。
また、韓国でもトイレット・トレーニングは早く、生後1週間で洗面器でウンチをすると聞きました。現在の日本は、西洋式が基準となっていますが、世界中どこも同じではないんですね。発育は育った文化や環境で大きな差が出てきます。ですから関わりの違いで個々の差があって当然ですが、これには私も驚きです」