妊娠・出産・育児のしあわせ(ハッピー)指南
赤ちゃんとママ、そして、家族みんなの未来がハッピーでありますように!
そんな妊娠、出産、育児のあり方について、胎内記憶の研究で著名な、横浜の池川クリニック院長 産婦人科医、池川明先生からのメッセージをお届けします!
心配です・・・親の欠点は子供に遺伝する?
片付けられない、数字が苦手、社交的でないなど、自分の欠点が子どもに遺伝したらどうしよう?と気になりますよね。そこで今回は親からの遺伝について、横浜市の池川クリニック院長池川先生に伺いました。
池川先生「例えば犯罪者の子は遺伝では犯罪者にはならないけれど、妊娠中からその後育った環境で犯罪者になることもあると言われています。これは別々に育った双子の研究でも分かっています。遺伝だと同じように育つはずですが、環境や育てられ方によって性格や優しさが違ってくるようです」
そういえば肥満も環境要因が大きいという話を聞いたことがあります。
池川先生「肥満のみならず、糖尿病、高脂血症、生活習慣病なども胎内期から育児期の食環境が非常に多く影響しています。それから、夫婦関係や住まい、地域との関わり方などの子育て環境も重要ですね」
そんななかで、親自身の欠点をカバーするような環境を作ってあげればいいんですね。
池川先生「ただ、そもそも親自身が持っているコンプレックスが本当に欠点か? とらえ方によっては長所にならないか? 考えてみてはどうでしょう? 家をゴミ屋敷にしてしまうほど片付けられないのは問題ですが、潔癖症であったり、ちょっと汚れただけでも腹を立てるのは行き過ぎですね。
誰もがほどほどのバランスの中に生きていて、ちょっと強く出ているのが欠点。親自身が自分ではこうではいけないと思っている部分、親は自分でそうなって欲しくないと思っている部分も『本当はいい特質なんじゃないの』と思えばいいわけです。
また、夫婦というのはより良い子を作るために、正反対の人と結びついていたりしませんか? だいたい凸凹になっていて、合わせると丁度良くなっている。どっちに似るかは子どもが選べばいいわけで、兄弟が数人生まれたら、どちらかにバランスよく似ますよね。みんな同じじゃつまらないじゃないですか。色々な人がいて楽しいと思える、その大らかさがあればいいですよね。」