横浜 池川クリニック院長 池川明

妊娠・出産・育児のしあわせ(ハッピー)指南

池川明先生

赤ちゃんとママ、そして、家族みんなの未来がハッピーでありますように!
そんな妊娠、出産、育児のあり方について、胎内記憶の研究で著名な、横浜の池川クリニック院長 産婦人科医、池川明先生からのメッセージをお届けします!

「私のことを分かってよ!」ストレスとコミュニケーションの関係

池川先生「流産・死産を経験して長年、トラウマ抱えている女性がいますが、そんなに自分を攻める必要はないのでは?と私は考えます。後に無事、出産できても、生きている子にちゃんと向き合えない人も見かけます。ですから、お母さんのストレスやトラウマを後々、引きずらないために、1回の妊娠・出産で問題を解消させておくべきです。

読者の方から一番、反響をいただいている本、『ママ、さよなら。ありがとう』(リヨン社)では、『流産や死産にいたる〈意味〉』も赤ちゃんが知っているのでは・・・』ということで、赤ちゃんの温かく豊かな『命』の世界について触れました。このあたりを大事に見ないと、いいお産はできないなと思っています。

また、ストレスを抱え込んでいると感染にかかりやすかったり、赤ちゃんの海馬や大脳の成長が悪くなります。実はストレスの原因は、おばあちゃんに遡り、おばあちゃんはひいおばあちゃんに遡り、まるで先祖代々の呪いのよう繰り返されていることが多いんです!生まれた子どもは親を癒してあげるつもりでこの世にやって来たのに、親が間違った子育てをしてしまう。次の世代で生まれる子どももそのつもりで来ているのに、失敗してしまう。そうして傷ついて成長した子どもは、高校生以降になると修正はなかなか難しいです。大人になってからイキイキ・ワクワクして生きることは無理です。でも、本当は妊娠・出産を契機にお母さんも赤ちゃんも良い方向へ変われるんですよ!

親子関係によるストレスは、自分を受け入れてもらえなかったケースが殆どです。お母さんの親、つまり、おばあちゃんに自分の存在を認めてもらえていなかったり、言いたいことを言えないまま大きくなってしまっていて、でも本当は自分の想いを寄り添って聞いてもらいたかったという人が案外、多いものです。いつの時代もお母さんって、先回りして何かしなきゃと思うようですが、悪循環。夫婦にもまた、似たような問題があるかもしれませんね!?

人に言いたいことを上手く伝えられれば苦労しませんよね?残念ながら誰でも自分の想いを100%説明することはできなくて、これはスキルの問題でもあります。また、子どものときから話を聞いてもらえるような環境が必要ですね。傾聴も練習次第です。実は、妊娠中からもお腹の赤ちゃんともお話できるんです。胎動など六感でコミュニケーションしていると、お母さんの勘違いが殆どですが産まれてからが楽ですよ。たとえミスリードでも代償行為といって、ママが赤ちゃんのぐずる理由を分からなくてもあやすことが大切。自分のことを分かってもらえている子は穏やかですね。『私のことを分かってよ!』『寄り添ってよ!』これを子どものときに充分してあげる。親ではなく、年頃になって理解を異性に求めて「違う!」と乗り換え続けるなど、その後に関わってきますからね。基本、他人のことなど分かりません。分からないけれど、辛いことを理解してあげる。マラソン選手もひとりで走るのは辛いけれど、応援があるから頑張れる。決して、代わりに走ってもらいたいわけではないでしょう?どうぞ、赤ちゃんをお子さんを信じてあげてくださいね」

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