サンイリオス鍼灸院院長 桑井太陽

自分の身体をもっと知ろう!セルフボディメンテナンス。

桑井太陽先生

鍼灸マッサージ師であり、アスレティックトレーナーのサンイリオス治療室の桑井太陽先生から学ぶ「セルフボディメンテナンス術」
健康かつ正しい姿勢に導くウォーキング術をご紹介します。まずは、カラダの重心とバランス、姿勢の仕組みについて復習しましょう。

カラダを健康に保つ簡単実践エクササイズ ストレッチ編

鍼灸マッサージ師でありアスレティックトレーナーのサンイリオス治療室、桑井太陽先生から学ぶセルフボディメンテナンス術。7月・8月は、『カラダを健康に保つ実践エクササイズ』と題し、日常生活のちょっとした空き時間に取り入れやすい具体的なストレッチや体操をご紹介しましょう。

全身筋肉を伸ばすカラダ全体ストレッチ

最近になって、人間のカラダの筋肉はいくつかのユニットを構成しつながっている(=筋膜連結)ということがわかってきました。そのため、部分、部分の筋肉だけを伸ばすだけの動きだったストレッチの考え方が大きく変わりました。筋肉のつながりを考え、カラダ全体を大きく伸ばすストレッチのほうがより効果が高いことがわかったのです。
そこで、桑井先生が提案するストレッチをここでは3つ(写真A~B参照)ご紹介しましょう。

A. スタンディングツイスト(写真A)
壁を使い、立った状態でのストレッチです。壁に向かい、左を前に足をクロスさせて立ちます。次に、右手を左肩上方向に伸ばして壁につけ、左手はカラダを支えるように下の位置で壁に。この動きを左右10秒間ずつ行います。
肘先、肩、脇、おしりの横、後ろ足の横が大きなアーチをくように伸ばしていくのがポイントです。

B. フルアークストレッチ(写真B)
A. の動きに加え、胸部も伸ばすストレッチです。まずは、右膝を前に、左足を後ろに伸ばすように膝立ちします。左足はなるべく後ろに引き、足の裏は上へ向けます。次に、左手を首の後ろに、右手は支えるように右膝の上へ。左手の肘はなるべく上に上げ、左側の肋骨の引き離すような意識で伸ばします。この動きを左右10秒間ずつ行います。

C. 股わり&肩入れ(写真C)
足を肩幅よりやや広く開き、相撲の四股ふみのように腰を落とします。両手を両膝に乗せ、右肩を前へ押し出すようにカラダをねじります。元に戻して、次は左肩を前へ。左右10秒ずつ行いましょう。

反動付きストレッチOK! ただし無理は禁物

AとBのストレッチはカラダ全体の筋肉を大きく伸ばし、Cは股関節を安定させ良い位置・状態に戻す効果があります。特に股関節は、カラダの中で最も重要といえる箇所なので、股わりストレッチは欠かせません。
ただし、いずれのストレッチも無理は禁物。もともとカラダが固い場合や、出産直後で股わりの姿勢が取りにくい方は、できる限りの姿勢でOK。まずは、筋肉のつながりを意識しながら、カラダ全体を伸ばすことから始めましょう。
「ストレッチをする時は反動をつけてはいけない」と昔からよく言われますが、決してそんなことはありません。ご紹介したストレッチは反動を付けて行っても大丈夫。逆に、反動をつけたほうがリズミカルに呼吸しながらストレッチできるので、より効果がアップするといえるでしょう。

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