横浜 池川クリニック院長 池川明

妊娠・出産・育児のしあわせ(ハッピー)指南

池川明先生

赤ちゃんとママ、そして、家族みんなの未来がハッピーでありますように!
そんな妊娠、出産、育児のあり方について、胎内記憶の研究で著名な、横浜の池川クリニック院長 産婦人科医、池川明先生からのメッセージをお届けします!

お産が痛い人、痛くない人、その違いは?(1)

陣痛ってどの位痛いの?という話題が出ると、「鼻からスイカが出る位」「親指の爪をはがされる位」痛い!といった意見が飛び交ったりして、お産は痛い=不安、怖いといったイメージを持つ方も多いですよね。でも少数ながら、お産が痛くなかったという人もいる様子。そこで、横浜市の池川クリニック院長、産婦人科医、池川明先生に“お産の痛み”についてお伺いしました。

池川先生「女性にはお産の痛みに耐える能力が備わっています。例えば、お産にも練習モードがあるのをご存知ですか?まず陣痛が来る前に少しだけお腹が痛くなるのですが、それは偽陣痛と呼ばれるもの。でも本人はもうすぐにでも産むつもりになって、『陣痛が来ました』と笑顔で病院まで歩いてくるわけです。でも子宮口は開いてないし、産まれない。その後一旦帰宅して『こんなに痛いのにまだ生まれないんですか?』と電話で聞いてくる。そこで、『さっきの痛みとどっちが痛い?』と聞くと、『今のほうがずっと痛いです』と答える。何回かこのやりとりを繰り返して、最後はピークの痛みを迎えて産まれるようになっています」

出産に向けて、徐々に痛みに耐える練習をしてゆくものなのですね。
でも、無痛分娩や和痛分娩も一時期話題になりましたが…。

池川先生「例えばマラソンで走るのは、苦しいですよね。しかも車に乗ったほうが速いじゃないですか。だから車に乗る、という発想が無痛分娩ですよね。人間の背中には脊椎2本分の差で陣痛を起こす神経と陣痛で痛みを感じる神経があります。無痛分娩はうまく処置できると陣痛は止めず、痛みは感じないということができます。でもこれがなかなか難しくて、痛みをとると同時に陣痛も止まってしまうことがよくあるんです。そこで陣痛促進剤を使って痛みをつけることになります。従って分娩が止まってしまったり、逆に過強陣痛になったり、結局いろいろなトラブルで帝王切開になる可能性も考えておかなくてはいけません。

痛みは嫌なものだと思えばそれまでですが、これを乗り越えたら赤ちゃんに会えるサインだと思えば喜びにも変わるわけです。マラソンの選手も練習頑張るじゃないですか。たった何秒の記録を縮めるために。そして練習の成果が出たときはうれしいですよね!」

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